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【軟質ウレタンフォームの種類と違い】ポリエーテルフォームとポリエステルフォームをわかりやすく解説
軟質ウレタンフォームには ポリエーテルフォーム と ポリエステルフォーム の2種類があり、性能と適した用途が明確に異なります。
- 湿気に強く、長寿命なのはポリエーテルフォーム
- 摩耗に強く、加工精度が高いのはポリエステルフォーム
用途・環境・加工方法をセットで考えることで、最適な素材選定が可能になります。
軟質ウレタンフォームとは?

軟質ウレタンフォームは、内部の気泡がつながった「連続気泡構造」を持つ発泡体で、柔らかさ・通気性・復元性に優れています。緩衝材・クッション材・シール材など幅広い用途で使用される代表的な素材です。
ウレタンの基礎を知りたい方はこちら:ウレタン(ポリウレタン)とは?特徴と用途をわかりやすく解説
2種類の軟質ウレタンフォーム
軟質ウレタンフォームは、使用されるポリオールの違いによって次の2種類に分類されます。
- ポリエーテルフォーム(耐水性・長寿命)
- ポリエステルフォーム(機械的強度・加工精度)
ポリエーテルフォーム
特徴
ポリエーテルフォームは、耐水性・耐湿性に優れ、加水分解が起こりにくい素材です。 柔軟性と復元性のバランスが良く、長期間荷重がかかる用途でもへたりにくい点が特長です。
主な用途
- 工業用緩衝材
- 輸送用保護材
- 建材部品
- 空調関連部品
- 長期間使用されるクッション材
適した環境
- 湿度変化のある場所
- 長寿命が求められる部品
- 水分に触れる可能性がある用途
ポリエステルフォーム
特徴
ポリエステルフォームは、機械的強度・耐摩耗性・加工精度に優れた素材です。カット加工や打ち抜き加工でエッジがきれいに出るため、寸法精度が求められる用途に適しています。ただし、加水分解しやすく高温多湿環境には不向きです。
主な用途
- シール材
- 当たり材
- 工業用緩衝材
- 摩擦が発生する部品
- 精密加工が必要なパーツ
適した環境
- 乾燥した環境
- 使用期間が限定される部品
- 寸法精度が重要な用途
比較表:ポリエーテル vs ポリエステル
湿度のある環境ではポリエーテル、摩耗や精密加工が必要な用途ではポリエステルが適しています。
| 比較項目 | ポリエーテルフォーム | ポリエステルフォーム |
|---|---|---|
| 柔軟性 | 高い | やや低い |
| 弾力性・復元性 | 良好 | 良好 |
| 耐水性 | 高い | 低い |
| 加水分解耐性 | 起こりにくい | 起こりやすい |
| 耐久性 | 長期使用に向く | 短期~中期使用に向く |
| 機械的強度 | 標準 | 高い |
| 耐摩耗性 | 標準 | 高い |
| 加工適性 | 良好 | 非常に良好 |
| カット・打ち抜き精度 | 良好 | エッジが出やすい |
| 主な用途 | 緩衝材、クッション材、建材部品、空調部品 | 緩衝材、シール材、当たり材、工業用途 |
| 使用環境 | 湿度のある環境、長期使用 | 乾燥環境、使用期間が限定される用途 |
| 注意点 | 薬品・油分への耐性確認が必要 | 高温多湿環境では劣化に注意 |
選定ポイント
素材選定では次の3点をセットで考えることが重要です。
① 使用環境
湿度・温度・水分の有無・摩擦の有無などを整理します。
② 想定寿命
長期間使用する部品か、短期使用かで適した素材が変わります。
③ 加工方法
スライス、トムソン、プロファイルなど、加工方法によって性能が変わるため、 素材と加工をセットで検討することが最適な製品づくりにつながります。
加工方法について詳しく知りたい方はこちら:【ウレタン緩衝材加工】素材選定から追加工まで一貫対応
加工方法の選び方についてはこちら:ウレタンフォーム加工方法まとめ|トムソン・プロッター・スライス・プロファイルの特徴と選び方
加工事例紹介
ゴーグル用 貼り合わせフォーム
寒冷地向けゴーグルのクッション材として、EFS+EFFの貼り合わせ加工と熱プレス・抜き加工を組み合わせ、追従性と断熱性を両立した事例です。
内視鏡洗浄スポンジ
タイコ抑制の工夫と、薬液適性を踏まえたECS素材選定により、品質とコストを両立した事例です。
インソール用スポンジ不織布貼り合わせ
不織布が剥がれないよう熱溶着と粘着剤を併用し、耐久性を高めたインソール用スポンジの事例です。FW-27を選定し、衝撃性にも優れています。
当社の対応力
イノアックコーポレーションの代理店として、 素材特性を理解したうえで最適な素材選定を行っています。
また、全国の協力工場との連携により、
- スライス加工
- トムソン加工
- プロッター加工
など、用途に応じた加工を一貫して対応できます。
「どのウレタンを選べばよいかわからない」 「素材選定から加工までまとめて相談したい」
そのような場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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