イノアックコーポレーションの防振・制振素材の中でも、防振素材は今までに蓄積された総合的技術を活かして設計された発泡素材です。
用途に応じて、豊富なラインアップの中から、種々の騒音発生源に応じた材料の選択が可能です。
当社では自動車業界など幅広い用途・分野に採用実績があり、素材の選定や加工のご相談を承っております。
○吸音・遮音は一般に空気を介する(空気伝播)音の対策手法となります。
○吸音(制振)は音のエネルギーの吸収効果であり、遮音(防振)は音のエネルギー遮断効果となります。
防振とは、振源と接触面の間に防振材を挟むことで、振動源から接触面に伝わる振動を少なくし低減します。
例えば、マンションなどの集合住宅において日常生活などで発生する床や壁への振動を隣接する部屋や階下に、発生した振動を伝えない様にすることを言います。防振材には柔らかい素材を用いることが多いです。
※イメージ図です
セル構造が空気バネの役割を果たし振動を吸収する(セルダンパーなど)
・集合住宅の階下、隣接する部屋への振動低減
・モーターなどの振動低減
制振とは、物体と物体が衝突した際に、衝突された側に制振材を使用することで、衝突が原因で起きた振動や音を抑えることを言います。
簡単にいうと、鐘を叩いて音を出した際に、鐘を抑えると音がならなくなるような現象と同じになります。
振動している物体自体を振動しないようにするのが、制振材の役割であるといえます。
※イメージ図です
・振動部への密着が必要
・密着面積が広く、厚いほど効果大
・冷蔵庫の振動
※マトリックスはイメージであり分布状況は参考です。詳細は各製品でご確認ください。
セルダンパー
PORON
NanNex
カームフレックス
PU:Polyurethane Foam / ポリウレタンフォーム RS:Rubber Sponge / ゴムスポンジ Silicone Form : シリコーンフォーム
M : FMVSS302合格品 U : UL-94合格品
RZ-2は優れた制振性を有するシート材であり、振動源に直接貼り付けることで振動を抑えることが可能です。
また、遮音特性にも優れるため、吸音材との積層により、制振効果以外に、吸遮音効果を有する構造体の提案も可能となります。
※データは代表値であり品質を保証するものではありません。
※1:代表密度の値です。
製品 | 品名 | 素材 | 形状 |
サイズ (mm) |
厚み (mm) |
密度 ※1 (kg/m3) |
許容面圧 (N/㎠) |
圧縮残留歪 (%) |
特長 | 難燃 |
セルダンパー | BF-150 |
PU ウレタンフォーム |
ブロック (表皮なし) |
500×1000 | 0.5~50 |
150 (JIS K 7222) |
3.5 |
3.0 (JIS K 6400) |
ノンシリコーン | FMVSS302 |
BF-300 | 1.5~50 |
300 (JIS K 7222) |
10 | |||||||
BF-400 | 3.0~50 |
400 (JIS K 7222) |
20 | |||||||
BF-500 | 3.0~50 |
500 (JIS K 7222) |
35 | |||||||
BF-700 | 3.0~40 |
700 (JIS K 7222) |
75 | |||||||
SlimFlex (旧PORON) |
TR-24 |
PU ウレタンフォーム |
長尺シート (表皮付き) |
500幅 |
2,3,4,5 6,8,10 |
240 (JIS K 6401) |
3 (15%圧縮荷重) |
0.5 (JIS K 6401) |
耐熱 | FMVSS302 |
TR-32 |
1,1.5,2 3,4,5 |
320 (JIS K 6401) |
6 (15%圧縮荷重) |
|||||||
NanNex | TL3503 | シリコーンフォーム |
長尺シート (表皮付き) |
500幅 |
1,2,3,4 5,6 |
260 (JIS K 6401) |
3 (15%圧縮荷重) |
0.5 (JIS K 6401) |
耐熱、耐候 |
FMVSS302 UL-94 V-0 |
内装部分
・GPSユニット防振材
・電池ユニット緩衝材
・スピーカー防振材
・ドアポケットクッション材
・フロアステップ緩衝材
・駆動用バッテリー防振材
・成形天井用構成部品
・ディスプレイオーディオ防振材
・シートベルト緩衝材
・センターコンソールクッション材
・シフトノブ緩衝材
・ドア周り緩衝材